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【東京あけぼのロータリークラブ様主催疑似体験会開催報告】

2021年3月13日に東京あけぼのロータリークラブ様主催、一般社団法人レプロ東京協賛のイベント「デフサッカー疑似体験会」を開催いたしました。
当日はあいにくの雨でしたが、港区立青山中学校様の体育館をお借りさせていただき、無事に開催することができました。

以下、簡潔ではありますがイベントの報告をさせていただきます。

 

【イベント内容】
①鬼ごっこ
②カバーリングゲーム
③ジェスチャーゲーム
④デフサッカー

イベント内容に入る前にルールを一つ決めて行いました。
それは「会話をできるだけ控える」こと。
より聞こえない、聞こえにくい世界に近い体験をするためのルールです。

 

【鬼ごっこ】
まずは耳栓をした状態で鬼ごっこをしました。
ただ鬼が誰なのかわかりにくいので、鬼は片手を挙げて追いかけるのがルールです。
後ろから追いかけてくる鬼の足音が聞こえにくいため、逃げている人は周りの状況をよく見ないといけません。
皆さん首をよく振りながら逃げているのが印象的でした。

 

【カバーリングゲーム】
マーカー4つで正方形を作り、鬼はマーカーを踏んでいない人を捕まえるゲームです。
逃げる側は5人なので1人は鬼の標的となります。
逃げる側はマーカーにいる人を交代(カバーリング)しながら、鬼に標的を絞らせないのがポイントです。
ただ会話はできないので、お互いアイコンタクトやお互いの動きを見て協力しなければいけません。
声なしで協力することの難しさが実感できるゲームでした。

 

【ジェスチャーゲーム】
シンプルに与えられたお題を声なしで伝えていくゲームです。
1チーム5人編成で、最初の人のみお題を知り、最後の人がお題の予想を回答する流れです。
もちろん会話はできないので身振り・手振りで伝えていかなければいけません。
うまくお題が伝わるチームもあれば、まったく違う回答をするチームもありました。
人によってはジェスチャーだけでは伝えにくい、伝わりにくいといった様子でした。

 

【デフサッカー】
最後に2チームに分かれ、デフサッカーの試合を行いました。
試合前後には試合で使える簡単な手話教室も行い、実際に試合中試している方もいらっしゃいました。
ただ習うだけでなく、デフサッカーを通して手話を試せるのは良い機会になったのではないでしょうか?
また声が出せない分、ゴールした時の表情が豊かになったり、体を使ったアクションが大きくなったという意見も多くありました。
デフサッカーを通して、色々な気づきが得られたかと思います。

 

イベント内容は以上です。
イベント後に耳栓を外した時は、聞こえる音がクリアになり、まるで新しい世界にいるようで新鮮だという意見もいただきました。
このイベントを通して、少しでも多くの方に新たな発見を与え、共生社会について考えるきっかけになれば幸いです。

 

【最後に】
最後になりましたが、今回イベントを主催していただいた東京あけぼのロータリークラブ様、体育館をお貸しいただいた港区立青山中学校様のおかげで非常に充実したイベントとなしました。
この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
来年度以降も本イベントを開催していく予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。

レプロ東京一同

※なお、本イベントは新型コロナウイルス対策(検温・消毒・マスクの着用等)を万全に行った上で開催いたしました。
ご参加いただいた皆様、ご協力いただきありがとうございました。

 

東京あけぼのロータリークラブ様コメント:
コロナの影響で、他人との間に壁を作りたがるこの時期に、イベントを実施できて、非常に有意義だと感じました。
今だからこそ、人との繋がりの大事さ、またコミュニーケーションの重要さを再認識出来て、自分のことを見直すいいきっかけになったではないかと思います。
ご協力頂いたレプロ東京の皆様に感謝でいっぱいでございます。
今後も、更なる交流を深めさせて頂きたいと思います。
ありがとうこざいました!

三木選手コメント:
ゲームを通じて音のない世界を楽しみながら体感することができました。
印象的だったのはイベント終了後の耳栓を外した時でした。今まで聞こえなかった音が耳を通じて身体全体に感じる瞬間でした。雨の音や遠くの人が話す声など、普段想像以上に多くの複雑な音を拾っていたのだと気づきました。
また、音のない世界はコミュニケーションが難しく、表情の豊かさを通じて表現することが重要だとも気付きました。私たちも普段のコミュニケーションでも、無意識に人の表情を読み取っているのだと思います。
今回の体験を通した気づきを、普段の生活や趣味で行うサッカーのコミュニケーションにも活かしていきたいと思える、素敵なイベントでした。

山下選手コメント:
やっぱり実際に体験するしないで全然違いますね。
コミュニケーションの難しさ、音のない危険などを身に染みて感じました。
体験して一番感じたことは、デフの方たちは相手の気持ちをより汲み取ろうとしているんだなということです。
声が届かない分、相手が何を思ってるんだろう、何をしてほしいんだろう、と常に気を配ってるんだろうなと思いました。
お互いに気遣う気持ちは大事ですね。
それもあってか、体験中は笑顔がすごく増えた気がします。
相手を思いやるっていうことをより大事に感じた一日でした。
デフの世界を少しでも知ることができて良かったです。

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