「ろうを生きる難聴を生きる」の取材において実施された「レプロ東京に参加した動機」に関するヒアリングの内容になります。
4日間に渡って四人の想いを日替りでご紹介させていただく予定で、今回は長友副主将です。
レプロ東京に所属している聴者の選手がどういう想いを持って参加しているのか、放送では触れられなかった部分を皆様に知っていただけたらと思います。またレプロ東京に興味を持っていただいている方々にとっても参考になるかと思います。
【長友副主将】
聴者の選手は、どういう動機で参加しているのか。
(レプロ東京のフィロソフィーにも記載されていると思うのですが、「共生」という点を踏まえてお答えいただけると幸いです。)
私がレプロ東京に所属する動機は2つあります。
1つ目が「一緒にいて成長できる」こと。そして2つ目が「障害者」「健常者」という立場になんとなくある、目に見えない壁を壊していきたい、と思っているからです。
私が、そもそもレプロ東京に入ることを決意したのは、練習参加がきっかけでした。
そこで彼らと一緒にプレーしたわずか2時間が、私がここに至る大きなきっかけになりました。
その2時間で、私自身が「彼らのファン」になり、彼らの「サッカーに対する情熱」「素直で謙虚な姿勢」に心を動かされたのです!
勿論、すぐに入部の意思を示しました!!
(誘ってくれた友人からは、意思決定が早すぎて驚かれましたが笑)
そこから、練習や練習試合を通じてコミュニケーションを交わしながら、レプロ東京の一員になっていきました。
初めての公式戦では敗北、、、試合後にはデフはデフで集まり、健常者は健常者で集まり別々にコミュニケーションを取り合う状態。
でも今は、練習の合間や試合中の至るところで「デフ」とか「健常者」とか全く気にせず、仲間として言いたいことは伝え、身振り手振りでお互いを理解し合おうとし、1試合ごとに互いに成長しています。
試合相手からは、恒例のごとく
「すごいね」
「本当に耳が聞こえないの?うますぎる、、、」
と言われ、内心、めっちゃ嬉しく思っています笑
つまり、レプロ東京と試合をするだけで、対戦相手の「障害者」に対する意識は、ハッキリと変わっているのです!
ここにこそ、レプロ東京として私自身が所属し、試合を重ねる意味を見出しています!!
以上になります。
次回は攻守の要として今シーズン大活躍した草刈選手です。ご期待ください!